コロナのウインドエアコンCW-1623R(冷房専用)を猛暑が続いた夏に使い続けてみた感想です。
CW-1623Rは主に就寝時に寝室の温度を適温に保つことを目的に設置しています。その結果、冷え具合は不満を感じませんが一般的な壁掛け式と比べると快適性にはどうしても差があります。
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コロナCW-1623Rを使ってみた感想
窓枠に設置するタイプのエアコンCW-1623Rは購入後に取り付けを自分で行いましたが、当初から甲高い異音を発生していたためメーカーへ対応を依頼した経過があります。
コロナのウィンドウエアコンCW-1623R使い始めに運転音が気になり初期不良を疑う
やや面倒な手順を経てようやく実運用にたどり着けたコロナの窓用エアコンCW-1623R。
その後に続いた猛暑日を含め実用してみての感想です。
購入して良かった点
コロナのCW-1623Rを購入して良かった点は、やはり設置が簡単で作業が短時間で済んだことですが、ネットの情報には惑わされず2~3時間、できればそれ以上時間をかけて落ち着いて取付けを行ったほうが良いと思います。
取付が簡単な分、設置費用や関連部品の追加購入もパテのみだったので本体価格も含め本機のコスパ的なメリットは優秀であると評価できます。
また、コロナのウインドエアコンは日本製なので、その点は今回のサポートの体験からも安心して使える製品であることが実感できました。
冷房の効き具合
CW-1623Rは冷房専用のエアコンで冬場の暖房には使えません。肝心の夏場の効き具合はどうなのか猛暑日が続いた8月の1ヶ月間の室温を計測しグラフ化してみました。
主に夜間に冷房運転を続けた際の温度変化ですが前半6日目には24時間継続して稼働させています。
この前日は、最寄りの観測地点で昼過ぎに39℃を観測していて、この2日間にポイントを絞って外気温と比較したグラフが次のものです。
この2日間も猛暑日が続いていますが、1日目の15時ごろ帰宅してエアコンの電源を入れてから室温が下がり続け、その後は25℃前後に安定しているのが分かります。
また、8月後半の温度が高い5日間(最初のグラフの赤で囲んだ部分)は音の静かな部屋で就寝したくなりエアコンを稼働させていません。
小型で本体記録式の温度ロガーElitech RC-5を使って住宅内の室温を計測してみる
設定温度は25℃で、使用した温度データロガーによれば夜間は24℃近くまで下がているのが分かります。
窓用エアコンのイマイチなところ
メリットだけを取り上げると上に書いたとおり、「簡単、安い、安心」が揃った製品だと言えますが、CW-1623Rを含め窓用エアコンにはデメリットも多く存在します。
今回、処置してもらった運転音は例外的なものでしたが、窓用エアコンは他メーカーの製品を含めどれも冷房時の運転音が高めで静かではありません。
自分では「こんなにうるさいのか」と思っても、そのくらいの音は普通だと判断される場合もあるかと思われます。
購入前に少しでも気になる方は、最初から通常の室内機、室外機に分かれたタイプのエアコンを見当された方が良いでしょう。
また、窓用エアコンの設置には窓の木部に穴をあけたり加工が避けられません。
サイズが適合すれば、たいていの窓には取付が可能のようですが、すき間を埋めるには窓の形状に応じて工夫が必要です。
雨水や虫の進入を避けるためには据え付け説明書の記載以外にも対処が要ることでしょう。
肝心の冷え具合についても、個人的な感想ではありますが部屋の広さに見合った機器を選んだつもりでも窓用エアコンは吹き出し口も小さくルーバーも手動なので、壁掛け式に比べ部屋全体が冷えたと感じるまで時間がかかるように感じます。
CW-1623Rはこんな人向けのエアコン
壁掛け用ルームエアコンとの比較や実際に使用してみた感想から、CW-1623Rはコスパに優れたルームエアコンではあるものの安心して使用できる人は限られそうです。
- 設置場所に必要なネジ止め用の穴開けが許される
- エアコンを冷房運転にしか使わない
- 近所に音の影響がない(設置する部屋が隣の家と離れている)
- うるさい場所でも寝れる鋼メンタルの持ち主
- メーカー指定の設置条件をクリアできている
こまかく上げると切りがありませんが、こうしてみると全ての条件に当てはまる人は少数派かもしれません。
CW-1623Rはネット販売だけでなくホームセンターなどでも購入できる一般向けのモデルです。
取付け作業も簡単ではありますが、他のエアコンと比べ対照的な制約が係わってくるようにも感じられます。
もっとも、これらの条件に該当する居住環境というのは戸建ての住宅で元から過ごしやすい条件が整っていて、ある意味満たされた環境なのかもしれません。
多少の物音も気にせず寝られる方というのも羨ましく思います。
私が今回エアコンの選定に窓取付タイプを選んだ理由は、やはり導入コストを優先したのと、壁掛け式にした場合に部屋の外側に水道のメーターや給湯器など他の設備があって室外機の置き場所を決めにくかったことです。
もちろん完全に室外機が置けないほどではありませんが、今回取り付けたCW-1623Rは設置後に少々手間がかかったのと、改善後にも本来からある窓用エアコン特有の音との付き合いは避けられず、今後もどれだけ使いこなしていけるものなのか楽しみではあります。
音が気にならない人にとっては優れた冷房機器となる窓用エアコン。その満足度は使う人がどれだけ庶民派寄りであるかを示す尺度にもなりそうです。
窓用エアコンCW-1623Rの主な仕様
購入したCORONA社製のウインドエアコンCW-1623Rの概要は次の通り。
CW-1623Rは一般の木造住宅では4.5畳からの広さを想定していてエアコンの中では能力が低めの製品ですが、その分コスト的には負担を抑えて冷房機器を設置できるといったメリットがある製品。
取り扱い説明書などに記載されている仕様(50Hzのデータ)は次の通り。
型式 | CW-1623R |
---|---|
電源 | 単相100V |
冷房能力 | 1.4kW |
運転電流 | 6.1A |
消費電力 | 595W |
冷房の目安 | 木造:6㎡ 鉄筋アパート:10㎡ |
運転音 | 室内:51dB 室外:57dB |
総質量 | 21.5kg |
外形寸法 | 高さ750mm×幅335mm×奥行240mm |
付属品 | 標準取付枠、リモコン、乾電池(単4形2本) |
機器を使用した際のおおよその消費電力については次のページにまとめています。
機器本体の特徴
本体の大きさは窓用エアコンとしては普通かなの思います。
冷風の吹き出し口は画像の青枠で囲んだ部分で縦に細長くなっていて風向は手動で調整する仕組み。
CW-1623Rには本体側にも電源ボタンが設けられておりますが、基本的には付属のリモコンを使って電源の入り切りを行うといった使い方になります。
付属のリモコンは、冷房シーズン以外にエアコンを使わない時期には本体の中に収納できる仕組みですが、収納にはフィルターの部分まで覆っているカバーを外すことになります。
カバーの中にはフィルターが見えます。この下にシーズンオフ期間中リモコンを収納できるスペースがあります。
窓用エアコンの多くは、屋内側に機器が突き出るように設置されCW-1623Rも例外ではありません。
仕様では4.5畳から使える能力ですが、実際に4畳半で使うと間取りによって圧迫感を感じることがあるかもしれません。
また、冷房の効き具合は部屋の広さの他に建物の構造や日当たり具合などの環境にも影響を受けるかと思われます。
当方の環境では、日当たり具合という面で冷房効果が良好でしたが窓の開口部が狭まってしまったせいで部屋がやや暗くなってしまいましたが寝るだけの部屋なので気になるほどではありません。
総合的に判断しても、部屋の温度を涼しく保つという最大の目的は達成できているので壁掛け式への付け替えはないかと思います。
次にわが家でエアコンを設置するとすれば、別な古い壁掛け式のエアコンの入れ替えになるでしょう。
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