国内メーカーが生産するアナログマイクロメータの中で、信頼性に優れた最上モデルを一つ選ぶとすればミツトヨの102-301あたりが最も相応しいかと思います。
スポンサーリンク
防熱板付きの標準マイクロメータ
ミツトヨ102-301は標準マイクロメータという位置付けで、特徴としてはフレームに取り付けられた黒い防熱板があげられます。
この防熱板以外は、同じミツトヨ製の標準マイクロメータ103-137とそれほど変わりがないように見えます。
フレーム部分を除けば大きさや機能についても外見上はほぼ同じです。
裏面にはJISマークとコードナンバー
本体の裏面には国産のマイクロメータの中でも珍しいJISマークが印字されています。
C/Nと書いてある部分はメーカーでいうコードナンバーですが、102-301は型番やモデルナンバーという認識で良いのではと思います。
旧モデルのマイクロメータにあったシリアルナンバーは、このモデルではスリーブ側に記載されていて測定面を閉じた状態だとシンプルの裏に隠れて見えないようになっています。
シンプルを回してスピンドルを開いていくとスリーブに書かれたシリアルナンバーとバーコードが見えるという仕組みです。
防熱板はプラスチック製
黒い防熱板は裏側から2本のビスでねじ止めされていて、外してみると表と裏で2枚に分離され材質はプラスチックが使われているようです。
このように防熱板を外してしまうとデザイン的には103-137より劣ってしまうような印象です。
102-301は価格もそれなりですので、アナログ表示のマイクロメータを使いこなすベテランの職人向けという位置づけと理解して良さそうです。
ミツトヨ製で防熱板付きに拘りたいとかデザインが気に入っているとか特別な理由が無ければ、扱いに気を使うというのもあって趣味用には向いていないかもしれません。
もちろん、アナログ式で国産品の最上モデルが欲しいという場合には外せないマイクロメータという存在ではあるのは間違いないでしょう。