ホンダN-ONEから取り外した純正イグニッションコイルの形状をチェックしてみました。
というのも、整備目的で社外品のイグニッションコイルを購入するのに情報が少なかったため実車に装備された純正品を調べる必要ありと判断したのが調査の理由です。
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初期型Nシリーズのイグニッションコイル
対象とする車両は初期型のホンダN-ONE(JG1)でエンジン形式がS07A(NA)になります。
ヘッドカバーにある固定ボルトを緩めてイグニッションコイルを取り出してみます。
装着されている純正のイグニッションコイルはサイドにTECというロゴと型番と思われるTC-31Aというコードが書かれていました。
ネットで同年式のN-BOXについて書かれたページなどを見ると純正品の型番は「30520-R9G-004」となっているのを見かけますが、取り外したパーツの外観からでは型番を調べることは出来ず。これら既知の情報も確信するには至りませんでした。
コネクターを差し込む部分のピン数は3pin。
車体側のコネクタ形状は画像の通りです。
また、この年式のN-ONEだとNGKから出ているイグニッションコイルは高さが適合せずエアインテークに干渉してしまうとのことですので、実際にヘッドカバーから出る部分を計ってみることにしました。
カバーにハマるゴム部分から上は約29.5mmのサイズであることが分かります。
このことから、上部に突き出る部分が3cm以上のダイレクトイグニッションだとN-ONEには適合しない可能性があるようです。
他のプラグの碍子部分と接する先端部分を見てみると経年劣化による汚れが目立ちます。
内部の劣化具合は外観からは判別できませんが、だいぶ使い込まれたものであるのは否めません。
日立製のイグニッションコイルと比較
次に交換用に用意した日立のイグニッションコイル「U22H01」と並べて比較してみます。
横から見た感じでは、純正品にあるロゴなどの表記がないことを除いては違いが分からないほどです。
ピンの配列も大きな違いはなさそうです。唯一分かるのは先端部分の筒状のゴムが純正品では接着剤のようなものがはみ出していますが、日立のコイルではこの接着剤のようなものは表に出ていません。
また、イグニッションコイルの上面は純正品だと何も書かれていませんが、社外品には型番が記入されているのが見え、交換後はこの表示が3つ並ぶので目立ちます。
ヘッドカバーに接するゴム部分も日立製でも見かけ上は純正同等であるのが分かります。
このように交換品として用意した日立製のイグニッションコイルでも、クローンとでも言って良いほど外観は似通っていてロゴや品番の表記を除いては区別が付かない程度です。
日立製のものは、このあと実際にN-ONEに装着して走行していますが今のところ不具合は生じていません。
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