DSO138の組み立てに必要な工具と準備物

DSO138と組み立てに使ったはんだごて

DSO138の組み立ては、基板と部品さえあればすぐ始められるようにも見えますが、実際には事前に揃えておきたい工具や準備物があります。

とくにDSO138は、組み立て後に簡易オシロスコープとしての動作を確認できれば、より完成度を把握しやすいです。そのため、組み立て作業そのものに必要な物と、完成後の確認に必要な物を分けて準備しておくと安心して作業を進めやすくなります。

DSO138の組み立て前に揃えておきたいもの

DSO138は電子工作初心者にも人気がありますが、部品点数はそれなりにあり、いきなり手を付けると準備不足を感じやすいキットでもあります。

ここでは、最低限必要になる工具、あると助かる補助用品、そして完成確認で使いたい電源について整理しておきましょう。

最低限必要になる工具

DSO138の組み立てに必要な工具類

画像のはんだごては20W、はんだは0.8mmと1.0mm

まず必要になるのは、はんだごて、はんだ、ニッパーです。これがないと部品の取り付けそのものが始まりません。できればピンセットも用意しておくと、小さい部品の位置決めや保持がしやすくなります。

回路電圧のチェックに使うテスター

回路電圧のチェックとパーツの抵抗測定にはデジタルマルチメータを使う

それから、DSO138では組み立てマニュアルの中で、回路電圧をチェックする項目がありテスター(回路計)を使います。

抵抗値の確認や通電前の不安要素を減らす目的でも、テスターがあると便利。初心者のうちは、作業の速さよりも確認しながら進められる体制が安心要素になります。

あると作業しやすくなる補助用品

必須ではないものの、こて台、部品をまとめる小皿やトレイ、手元を明るくする補助照明は、想像以上に役立ちます。はんだごてを安全に置ける場所があるだけでも、慌てた動きが減り作業全体が落ち着きます。

それと先に説明した部品の保持に関して少し補足しておくと、ピンヘッダ(ピンソケットやコネクタ類も)のはんだ付けですき間ができるのを回避するのに、養生テープを使う方法があります。

養生テープを使った作業

白の養生テープでBNCコネクタを固定

焦がして部品に付着する恐れもあるので、初心者向けではありませんが、ピンヘッダが浮いて固定されると上級者でも直すのが難しいです。

また、部品を机に直接ばらまいた状態では、どれを付けたか分からなくなりやすく、付け忘れや取り違えの原因にもなります。補助用品は地味ですが、初心者ほどこうした部分で差が出やすく、結果として組み立ての成功率を押し上げてくれます。

完成確認に使いたい9V電池

完成後の動作チェック用9V電池

完成後のチェックには、外部電源よりノイズが少ない9V電池がおすすめ

DSO138の完成確認の電源には9V電池がおすすめです。USB給電やスイッチング系の電源を使うと、組み立て状態とは別に電源由来のノイズを疑いたくなる場面がありますが、9V電池ならその不安を予め排除できます。

もちろん9V電池は長時間の常用向きとは言えませんが、完成直後の初回確認には十分意味があります。まずは余計な不安要素を減らした状態で起動や表示を見てみる。この考え方は、初心者が最初の評価で混乱しないためにも有効です。

作業を始める前に整えておきたい環境

工具や準備物が揃っていても、作業環境が雑然としていると、DSO138のようなキットでは思わぬ失敗が起きやすくなります。特に部品が小さいため、作業台や机の状態、明るさがそのまま作業のしやすさに直結します。

部品をなくしにくい作業スペース

作業机の上に不要な物が多いと、小さな抵抗やコンデンサが埋もれやすくなります。DSO138はパーツの種類が多いため、部品をなくすだけでなく、うっかり別の値の部品と混ざる危険も出てきます。

さらに意外に大切なのが照度です。基板上のシルク印刷や部品の向きを確認するには、手元が明るいほうが圧倒的に有利です。暗めの環境で無理に進めると、見えているつもりでも確認が甘くなり、あとから見直して気付くミスが増えてしまいます。

通電前に確認したい初歩的な注意点

組み立てが終わったように見えても、すぐに電源を入れないほうが安全です。極性のある部品の向き、はんだブリッジの有無、差し込み位置の確認など、最後に一呼吸置いて見直すだけで防げるミスは少なくありません。

時計用のルーペ

はんだクラックのチェックには専用品でなくてもルーペがあると便利

DSO138は完成後の起動確認が楽しみなキットですが、通電前の見直しは儀式のように固定しておくのが得策です。準備物を揃え、作業環境を整え、最後に落ち着いて確認する。この流れができれば、DSO138の組み立ては格段に進めやすくなるはずです。

完成テストで画面に波形を表示させるには

DSO138は、自分で組み立てることができる格安オシロスコープとして人気があります。

そんな、評判をもとに組み立てに挑戦する方も多いと思いますが、この場合、組み立て終わってからのテストの手段が限られるかもしれません。

テスト用の矩形波

DSO138が出力するテスト用の矩形波

DSO138では、テスト用の波形を出力できる機能があって、赤のプローブをテストポイントに繋ぐことで矩形波を表示できるようになっています。

この機能は、おもに完成後のキャリブレーションで使われますが、他にもテスト波形(矩形波)を出力できる機能を持ったテスターをDSO138に繋いで波形を表示することができます。

矩形波出力機能があるテスターの紹介動画

テスター機能を紹介した埋め込み動画では、テスターで出力できるテスト波形について解説(7:50付近)しています。

このような機能をもつテスターを使えば、測定対象がまだない環境でも、オシロ本体以外の外部で出力されたパルスをテストで測定することができ、作業の達成度や完成の喜びを実感できる効果があるでしょう。

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