ミツトヨの標準マイクロメータに付属するキースパナは現行のモデルだと多くの物がNo.301336で対応可能な感じです。
M110-25をはじめ、測定範囲が0~25mmのマイクロメータだと301336のキースパナが使える可能性があるようで手持ちの機器では全て当てはまるサイズでした。
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No.301336のキーススパナが使えるマイクロメータ
ミツトヨのマイクロメータではアナログタイプのM110-25やM310-25など多くのモデルでキースパナNo.301336が付属品になっています。
少し前のモデルだとMDC-25SBなんかも301336で基準線合わせが可能でした。
また、このサイトでも取り上げているフレームが削りだし調に仕上げられた20年以上前のものと思われるマイクロメータでもキースパナはNo.301336を使ってメンテナンスが可能な模様です。
※当時物のキースパナが301336だったかどうかは今のところ確認できていません。
スリーブとラチェットストップでサイズを調べる
このNo.301336が使えるマイクロメータでは、スリーブの外径やラチェットストップの取付部の外径が同一なものと考えて良さそうです。
適合するマイクロメータで実際にその部分を計ってみることにしました。
スリーブの外径
測定対象は古いタイプのマイクロメータ。
シンプルを回して測定面を開いた状態でスリーブにノギスを当ててみます。
この部分の外径は約14.0mmでした。
ラチェットストップの取付部
つづいてラチェットストップがシンプルにねじ込まれている丁度スパナを引っかける穴が開いた部分を測定してみます。
こちらのサイズは約8.9mmでした。
キースパナの仕様
メーカーの公式に掲載されているキースパナNo.301336の仕様では、開きの大きいスリーブに使う側がR7.3。
開きの小さいラチェットストップに使う方がR4.5と記載されています。
この「R」で示されている数値が半円にかたどられた口の半径で、これらの数値から使えるマイクロメータのスリーブとラチェットストップのサイズが分かります。
R | 推定される適合外径 |
---|---|
7.3 | 14.6 |
4.5 | 9.0 |
数値を直径に換算して基準となる外径を導き出してみると、口の大きい側は14.6mm、小さい側が9.0mmとなります。
これに対して先に実測したマイクロメータ側のサイズはスリーブ側が0.6mm、ラチェットストップ側は0.1mmそれぞれ小さいサイズでした。
このことから、マイクロメータで実測したサイズの近似値に収まり、かつ仕様から推定される適合外径の数値より小さいサイズのスリーブとラチェットストップが使われているマイクロメータであればNo.301336のキースパナが使用可能なものと推定されます。
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