パーキングブレーキを調整するにあたって基準にするのはペダルを踏み込んだ時にカチカチというノッチ数を5~7回程度にすることです。
N-ONEのパーキングブレーキ(サイドブレーキ)の調整は基本的には後部座席のフロア(足元)下にあるワイヤーの調整機構で行うことになります。
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後輪のジャッキアップして作業の準備
左右の前輪にタイヤ止めを設置してから後輪の両側をジャッキアップしリジットラックを設置します。
ここでパーキングブレーキを解除しておきます。
調整作業を行う場所は、後部座席の真ん中あたりの足元付近。
フロアマットを取り外すと中央付近にメンテナンス用に開口できる切り込みがあり、そこをめくりあげると3カ所をボルトで固定されたカバーがあります。
この3点のボルト(10mm)を外してスチール製のカバーをあけると、その中にパーキングブレーキのワイヤーが入っています。
調整作業は、左右の後輪を手で回して回転具合をチェックしながらこの部分の調整を行う流れになります。
パーキングブレーキの調整作業
最初に画像のアジャストナットを緩めます。
次にパーキングブレーキのペダルを1ノッチ分踏みます。このとき左右の後輪を手で回したときが抵抗なくスムーズに回ることを確認します。
続いて緩めていたアジャストナットを締めこんでいって後輪の回転が軽くひっかかる(手で回したとき抵抗はないがわずかに引きずりを感じる程度)程度になるよう調整します。
具体的には、少し締めてから左右それぞれのタイヤを回すとった工程を繰り返し適正な位置にナットを調整することになります。
調整による踏みしろの点検
タイヤを手で回して調整具合を確認出来たら、1ノッチ分踏み込んでいたパーキングブレーキのペダルの固定を通常位置に解除します。
つづいて、通常の使用と同じく(マニュアルでは29Nの強さ)ペダルを踏みこんで、踏みしろが5~7ノッチになっていることを確認します。
ノッチ数が少なかったり多い場合には、調整ナットを緩める、または締めるなどして再度調整を行い規定のノッチ数になるよう調整を繰り返します。
ペダルの踏みしろが適正に調整出来たら、外していたカバーを取り付けボルトを元通りに締め付けてフロアマットを戻します。
パーキングブレーキを効かせた状態で、車両に設置していたリジットラックとタイヤ止めも取り外して作業は終了です。
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