エアコンの取り付け作業の工程で冷媒管を設置場所に応じた長さにカットした際に切断面に生じたバリを取り除くことになります。
このバリとり用にはリーマと呼ばれる工具を使うことになりますが、専用のリーマには大きく分けて二つの種類があります。
一つは筒状の外装の中に面取り用の薄い金属の刃が内蔵されているタイプ。もう一つは細い持ち手の先にクランク軸が突き出ていてその先に配管のサイズに見合った専用の刃が付属するタイプです。
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円筒に刃を内蔵したタイプのリーマ
私が使いやすいと思っているのは樹脂製の筒の中に薄い刃が内蔵されたタイプのほうです。
細長い持ち手のタイプも使ったことがありますが、こちらの筒状の形をしたリーマのほうが配管の切断面に対して圧倒的回しやすい(削りやすい)と感じます。

内側にある3枚の刃
もちろん仕上がりや使いやすさは、それぞれ個人差があることと思いますが、実際にバリ取り用として使用しているのはこの円筒に刃を内蔵した形のリーマ。
値段的に安価なものが多く不安ではありますが、これで切断面を仕上げた後にフレア加工をして冷媒漏れによる不具合が生じたことは今までありません。
デメリットは替え刃を交換できないということくらいでしょうか。
この筒状のリーマはものによっては反対側を使って切断面の外側もバリ取りすることができます。
クランク機構タイプ
一方、先端に刃が突き出ているタイプのものは現物が手元にないので説明しにくいですが、パンタグラフジャッキの操作やホースリールでホースを巻くような要領で持ち手を動かして切断面に当てた刃先を回転させるというものです。
左手でパイプを持って右手でグリグリ面取りするのは刃を内蔵したタイプと同じですが、刃と持ち手の間にクランク軸があるので丸い冷媒管の切断面に均等に押し当てるのに感覚が掴みづらく感じられます。
パイプの中心と刃の先端を合わせつつその状態を保ったまま、片手だけでグリップ部分を操作するには、ちょっとした慣れとテクニックが必要になるのではと思います。
私が、最初に練習用に使ったのはこの細長タイプのものですが、実用としては先の構造が単純な円筒形のものしか使っていません。
人によって使いやすさに違いはあると思いますので、DIY用として使うならどちらか一つ選んで切断からフレア加工までの工程を含め何度か練習してみると良いでしょう。
エアコン用に使う工具