家庭用の電気製品の電力をチェックするためにELPA(朝日電器)から発売されているエコキーパーEC-05EBを試しに使ってみることにしました。
この手の電力チェッカーやワットチェッカーという名称で販売されている機器は数種類ありますが、ELPAの「エコキーパーEC-05EB」は販売元、製造元ともに国内の企業と言うことが機器の選定と購入の理由になりました。
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簡易電力量計(ワットチェッカー)で出来ること
エコキーパーEC-05EBで測定(表示)できる項目は、瞬時電力、積算電力、1時間当たりの電気料金、積算電気料金、使用時間、CO2排出量の6つの値です。
画面への表示は、初期表示で「瞬時電力(上段)、積算電力量(下段)」が表示され、中央の表示切り替えボタンを押すごとに、「1時間当たりの電気料金(上段)、積算電気料金(下段)」、「使用時間(上段)、CO2排出量(下段)」3パターンの順に切り替えて表示させる仕組みです。
EC-05EBに電力単価を設定
EC-05EBを使用するに当たって、デフォルトで22.00円に設定されている電気料金の単価を自宅の契約内容に沿って合わせる必要があります。
我が家では従来からの電力会社と従量電灯Bとう一般的なプランで契約していて、2023年現在確認できている新料金での単価は29円71銭です。
しかし、これは一月の使用量を120kWh以内におさえることができたときの単価なので、今回はリビングでのエアコンを含め1ヶ月で300kWhを越えたときの単価である40円41銭を参考に設定することにします。
なお、単価は税込み単価で正確には燃料費調整額等により実質的に増減が発生しますが、計算が複雑になるのでこれらによる変動は加味しません。
料金単価の設定は、中央の「表示切替」ボタンを3秒以上長押しします。
最初に点滅している実数部分の2桁を左右のプラスとマイナスボタンで修正し「表示切替」ボタンを押して決定、その後小数点以下の数字が点滅するので修正してから、もう一度「表示切替」ボタンを押して決定させます。
試しに扇風機の使用電力を表示
エコキーパーEC-05EBを使った電力表示を体験するために、扇風機の電力を測定してみることにします
EC-05EBをコンセントに差し込み、扇風機の電源プラグを本体横の差し込み口につなぎ測定を開始。
以下の画像は約1時間経過後に表示画面に表示された数値になります。
最初に表示されるのは瞬時電力と積算電力。
つづいて中央の切り替えボタンを押すと1時間当たりの電気料金0.57円と積算電気料金0.55円が表示されます。
もう一度ボタンを押すと使用時間、CO2排出量が表示される仕組みです。
ここで注意したいのは、使用時間の表示0.56時間は約30分とちょっとではなく0時間57分の意味だということ。取扱説明書にもそのように記述されています。
計測開始後の約1時間(56分)経過後に撮影した画像の0.56の表示はは4分後に1.00時間の表示に切り替わることになります。
瞬時電力と1時間あたりの電気料金は運転状況でリアルタイムに変動し(負荷が安定していれば一定)、積算電力、積算電気料金、使用時間、CO2排出量の4つのデータは時間の経過と共に増え続けていきます。
エアコンには使用できないEC-05EB
今回使用したエコキーパーEC-05EBは、新規に取り付けたウインドエアコンの測定に使うことを目的に購入した物でしたが、実はパッケージ裏に「エアコンやオイルヒーターには使用できません」との記載が書いてありました。
メーカーが測定できないとしているものですので、安全に使用できないとも取ることができ、エアコンでの電力表示は別記事にまとめることにしました。
今回のエコキーパー以外にも他社から発売されているワット(電力)チェッカーと呼ばれるものでもエアコンやオイルヒーターは測定できないとされているものがあります。
このように、指定容量の1500W以下の家電機器であっても測定できない家電があるのがエコキーパーや他社の類似製品の電力チェッカーですが、設備の保安目的に使用される本格的な計測機器と比べて安価に購入でき使用も簡単なのがこの手の電力チェッカーのメリットでもあります。
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