ドラムブレーキのホイールシリンダをオーバーホールする際にブレーキフルードが地面に流れ出す(滴下し続ける)量を少なく抑えるため「突っ張り棒」を利用してブレーキペダルを固定する方法を試してみました。
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使用したのはダイソーの突っ張り棒
車のブレーキをメンテナンスするときフルードが流れ出し続けるのを防ぐには、突っ張り棒を使ってブレーキを踏んだ状態に固定すると効果的だとの情報があります。
今回、この方法を試すにあたって用意したのはダイソーで購入した75~120cmサイズの突っ張り棒。
ダイソー商品ですが値段的には少々お高いほうのやつです。
購入してから分かったのですが、短いものでもシートの座面側で固定できるようですが両端の固定面積が狭いので安定感が乏しいようにも感じます。
運転席シートとブレーキに突っ張り棒を装着
突っ張り棒の装着にあたってはバッテリー上がり防止のため事前にブレーキランプのヒューズを抜いておいたほうが良いようです。
画像は実際の「突っ張り棒」装着イメージです。
このように長いものだヘッドレストを使って固定しなければならないので間にあるハンドルが邪魔になります。
先に書いた通り固定面が広い製品のためペダルを踏み込んだ状態での固定は非常に安定しています。
微調整ための機構はヘッドレスト側に向けたほうが、作業中に調整しなおしたいとき使えるかと思います。
また、目的であるブレーキ整備時のフルードの漏れ出し抑制については期待通りの効果を確認でき作業中の滴下はほとんど見られませんでした。
車両によってはホイールシリンダーのダストシールを外した時点で踏み込み幅を調整する必要があるかもしれませんが、フルードが付着した手でドアなどの塗装面に触れないよう注意が必要です。
ブレーキランプ用ヒューズの取り外し(JG1:N-ONEの場合)
突っ張り棒でブレーキペダルを固定している間はブレーキランプが点灯した状態が続きます。
そのため、ブレーキの整備内容やかかる作業時間によってはバッテリー上がりが心配になるのでブレーキランプのヒューズを抜いておく(またはバッテリーのマイナス端子を外す)ようにします。
参考までに、ホンダN-ONE(JG1)の場合ではブレーキランプのヒューズはボンネットを開けて左上、ちょうどブレーキフルードのリザーバータンクの隣にあるヒューズボックスの中にあります。
画像の赤で囲んだ部分、10Aのヒューズがブレーキランプのものでホーンと併用になっています。
年式や車両によっては異なる場合があるかもしれませんので、ボックスのカバー裏に記載の配置図で確認できます。
ヒューズの抜き差しは低圧回路であっても負荷の無い状態が理想ですので、ブレーキを固定する前にヒューズを外し、作業後は突っ張り棒を外してからヒューズを取り付ける手順で良いでしょう。
ここでの突っ張り棒を用いたブレーキフルードの流れ止めはリアブレーキのホイールシリンダーオーバーホールで効果を確認できています。
フロントブレーキのキャリパーオーバーホールでは取り外したブレーキホースの先のバンジョーアダプタに取り付けるフルードストッパーを自作していてページ下にリンクを表示しています。
作成したフルードストッパーについてはホイールシリンダー本体を交換する場合にも有効に使えるのではと考えています。
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