必要に迫られて購入したものの一度使用した後は使う機会がなく工具箱に入りっぱなしのシクネスゲージという測定器を持っています。
バイクのメンテナンス(バルブクリアランス調整)のために手に入れましたが用途が限られるため普段は出番が少なく工具箱に入ったままになってしまっています。
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呼び名はシクネスゲージ
入手した物の使う機械がない測定工具はその名称もなかなか覚えないものです。
たまにシックネスゲージと呼ばれているのを目にしますが正解かどうかは分かりません。シクネスと呼ばれているのが一般的なようです。
隙間ゲージと呼んでいるサイトもありますが、目的をそのまま名称にするならこちらのほうが合っているかもしれません。
上の写真では作業中にシャッターを押すために手を放していたので必要以上にしならせてしまっています。
RSKのTHICKNESS_GAUGE
私が所有しているシックネスゲージは新潟理研測範のRSK_100MZという型番のものです。
閉じた状態だと何に使うものか検討がつきません。
この中に束ねられた一枚一枚の金属板をリーフと呼びます。
使用する際は、測定する隙間におおよそ合うサイズのリーフを束から引き出し対象物の隙間に差し込む形で使用します。
このように先が丸いものをAタイプと言います。
バルブクリアランス(タペット)調整に使うとき場合など、ピッタリのサイズが束にないときは厚みの薄いリーフを重ねて測定物に当てたりするようです。
このRSK_100MZは25枚のリーフが束ねられていて、一番薄いリーフは0.03mmです。
数字の表示面を表にして一番上が1.00mm、2枚目に0.03mmがあって以降0.15mmまで0.01mm刻みで並んだ後、次の15枚目が0.20mmになり0.50mmまでは0.05mm刻みで並んでいます。
0.50mmから一番下の0.90mmまでは0.10mmの間隔です。
以上の組み合わせの中から隙間に見合ったサイズを選んで使用する測定方法なわけですが、結構地味で面倒な作業ですね。
廉価品のシクネスゲージ
シクネスゲージも他の測定器具に同じく廉価版が存在します。
先の100MZが先の丸いAタイプでしたが、こちらの先が細くなっっている物がBタイプ。
先が曲がっているのは使用の際にタペットホールへ差し込んだとき無理な角度で力が加わったためです。
特にメーカー名の表記はなく「0.05-1.00mm 13_BLATT」と刻印があります。
こちらも、最初に厚みのある1.00mmがあって次に一番薄い0.05mmから始まり0.30mmまでは0.05mm刻みで並び、それ以降は0.10mm刻みで0.90mmまで合計13枚で構成されています。
隙間ゲージは出番が少ない特別な測定器
本来、人には隙間を確認すれば埋めたがる本能がある。
家具の隙間には物を置きたくなるし、緩んだネジは締め直した方がいい。
隙間が気になるような人間関係は、男女での関係を含め多くの場合埋めたがる傾向にある。反対に引き離したいものは、そう意識した段階で隙間とは呼べないほどの距離感を持っていることでしょう。
そう考えると、適正な隙間を維持するという概念は極機械的なものであるのは間違いありません。
このシクネスゲージは、バイクのエンジンをメンテナンスするために購入したもので、ノギスやスケールに比べ普段は出番がありません。
それほど大きなものではないので、持っていて邪魔にはならないものです。そして、出番がくれば代用できるモノがほとんどないため(代わりのモノを考えたり調べるより買った方が早い)処分するよりは持っていたほうが良いと思います。
シクネスゲージはそれ自身が工具箱の中で周りの道具達と適正なクリアランスを維持している存在とも言えるようです。
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