ブレーキのメンテナンスで使いたいフルードストッパーを自作してみた

流れ出るフルードを止める

車のブレーキを整備するときキャリパーやホイールシリンダーから取り外したバンジョーアダプタ(ブレーキホースの先)からフルードの流出を防ぐためのストッパーがあると便利です。

今回は、この作業中に使えるブレーキフルードストッパーを百均用品を使って自作することにしました。

ダイソーで買えるクランプでフルードストッパーを自作

100均で買えるばねクランプ

自作フルードストッパーに使う材料はダイソーで販売されている「プラスチック製バネクランプ」というものです。

サイズや40mmのもので、この洗濯バサミ状の工具の先にゴムシートを取り付ければブレーキホースの先を塞ぐことができるのではいう発想です。

ゴムシートを切る

ゴムシートを切って加工

同じ大きさで2枚作る

使うゴムシートは厚さ3mmのものでこれを縦25mm×横30mmサイズに切り抜きます。

四つ角を面取り

切り出したゴムシートは面取りして形を整えます。

両面テープを張り付け

シートに両面テープを貼る

クランプの先に張り付け

両面テープを張り付けバネクランプの加圧面に取り付ければ完成です。

出来上がったフルードストッパー

画像ではゴムの切断面が荒いですが、もう少し綺麗に仕上げることができれば違和感のない出来になるでしょう。

実際の整備に使用してみる

出来上がったフルードストッパーはフロントブレーキのキャリパーオーバーホールで実際に使ってみました。

キャリパーオーバーホールで活用

キャリパーを分解清掃している間、自作のフルードストッパーでブレーキフルードの流出を防ぐことができました。

左右のブレーキでそれぞれ1時間ほどこの状態にしていましたが、その間フルードの滴下はほとんど確認できませんでした。

ただし、クランプの先とゴムシートの接着を両面テープを使っているので、ストッパーを挟む際に垂れたブレーキフルードにより剥がれやすく作業中に張り直さなければならないのが難点です。

この点を解決するには、固定に接着剤を使ってズレを防止するなど工夫が必要でしょう。

また、この状態のまま保管する場合挟み込んだゴム同士が張り付きやすいので間に何か挟んでおいた方が良さそうです。

ゴムシートも百均で揃える

自作のフルードストッパーは思ったより簡単に作ることができてDIY作業の工具として役目を果たしてくれましたが、材料の入手性に少しだけ課題が残ります。

バネクランプはダイソーで安く入手可能なのは分かりましたが、運良く3mmゴムシートを持っている人はそれほど多くなく、ここで紹介するには情報不足な感が否めません。

そこで、ゴムシートもダイソーで手には入らないか調べてみたところ使えそうな商品がいくつか見つかりました。

ダイソーの40mmサイズゴムクッション

そのうちの一つがこの40mmCushionRubber(クッションラバー)という商品です。

この黒いゴム製のクッションラバーは厚みがちょうど3mmと自作ストッパーに用いたゴムシートと同じ規格です。片側が接着できる仕様なので白いシートを剥がせばすぐ張り付け可能です。

形が丸く丁度よい大きさ

サイズは今回加工したものより大きめ

あいにくキャリパーのオーバーホールを終えたばかりなので検証する機会は今のところありませんが、接着面が広くてクランプからはみ出した部分がネバネバしてしまうことを除けば問題はないように思います。

ネットなどで専用に販売されているブレーキフルードのストッパーはブレーキ以外のラインのストッパーとセットになっていて2,000円前後と割高です。

今回の自作セットなら約1/10の費用で作成可能なので試してみる価値はあるかと思います。もちろん上手く機能しなかったときの予備の策を事前に用意し作業後のエア抜きも完璧にできることが条件ではあります。

ブレーキ関連