コロナのウィンドエアコンCW-1623R使い始めに運転音が気になり初期不良を疑う

点検のためカバーを開けたエアコン

自宅の部屋に取り付けたコロナのウインドエアコンCW-1623Rは最初の試運転のときから気になる音がありました。

販売サイトに書かれたレビューなども参考にしたつもりでしたが、初期不良ではと思わせるほどの音でしたので、そのまま使うわけにもいかず、まずはメーカーへの問い合わせをして症状を説明、そうした一連の経緯を記載しています。

想定外に気になる本体の運転音

メーカーを問わず窓用エアコンに共通する特徴としては、一般のコンプレッサーを室外機へ置くタイプのエアコンに比べ運転音が高めであることです。

購入時に参考にした同モデル購入者のレビューからは総合的に判断して買ってよさそうだと感じたのですが、運転音に感じる評価は人それぞれで差が大きく住宅環境によってもどの辺まで許容できるかは個人の判断によることでしょう。

それでも、コロナのCWシリーズのウインドエアコンは人気機種かつ日本製であることからも製品の信頼度は高いと評価できます。

個人的に購入の判断を後押ししたのは、以前にも窓用タイプのエアコンを使用していた経験があり、令和の時代の製品では運転中の音もかなり軽減されているだろうという期待からでした。

そんな総合的な期待感をもって購入に至ったエアコンCW-1623Rでしたが、最初の試運転で確認した音に落胆をすることになります。

まず、窓用エアコンのデメリットとしてあげられる異音には、コンプレッサーの運転中の振動音と、このコンプレッサーに動き始めたときの「ドンッ」という音と停止時にも同じ「ドンッ」という音があるので、これが気になる人には窓用エアコンを全くオススメできないということになります。

このうちコンプレッサーの運転音は、一般的に「ブォーン」という重低音に分類されるような音。

今回、自分が取り付けた個体が発した音はコンプレッサーの運転音だけでなく、コンプレサーの動作に共鳴して樹脂パーツがうなるような甲高い音が生じている様子です。

あくまでも個人的な評価になりますが、この手の高めの音質が振動音としてエアコンから発せられているのは不良品ではないかと推測されます。

メーカーのサポートダイヤルへ連絡

エアコンが運転中に出す音は、感じ方に個人差があってどの域を越えたらうるさくて、どこまでだったらうるさくないという基準値が明確に分かりません。

私が初期不良ではないかと判断した理由は、10年以上前にも窓用エアコンを使っていたことがあり、そのときの運転音と比べてコンプレッサーの稼働時にでる音の質が全く違うものだったからです。

新しいモデルのエアコンが昔のものより気になる音を出すことは考えにくく、何よりエアコンから発せられる音が通常コンプレッサーが動いたときの重低音っぽい「ブォーン」という音ではなく、内部の振動により樹脂製部品が共鳴して出すような「カタカタ」という音質に近いものでした。

部屋に設置してすぐの試運転でこの音ですので、このまま使い続け部屋の気温が下がったところで音が気になって、その部屋では何もすることができません。

いささか面倒ではあったものの、取扱説明書の裏に記載されていたメーカーのサポートダイヤルに電話してみることにしました。

電話はすぐにつながり、電話口の担当者へエアコンの型番と不具合と思われる音のことを話すと、「サービス担当が自宅に訪問するのでエアコンを見させてほしい」とのこと。

実際に現物で症状を確認しないと何もできないということでしょう。

仕方がないので自分の予定を確認し在宅している日時を伝えると、後日サービスの担当者から連絡をさせるということで、異音の確認をしてもらうまでエアコンの使用はお預けということになりました。(使ってても良かったですが音が気になって使う気になれません)

サービスマンによる点検と調整

こちら側の都合もあって実際にメーカーの点検サービス担当者がエアコンを見に来たのはエアコンの購入から10日以上経ってから。

サービスマンが自宅に到着して、エアコンのスイッチを入れまずは家の外で聞こえる音も確認してもらいました。

窓用エアコンも通常のエアコンと同じく屋外にも運転音が聞こえますが、今回購入したCW-1623Rは甲高い音が外にも漏れている症状が確認できます。

続いて、家の中に入り窓用エアコンを設置した部屋に案内し機器を見てもらいます。

点検に来ているサービスマンは、メーカーと直接契約している地元の業者さんと思われますがいろいろ諸事情あるのでしょう。甲高い音が確認できても余計なことは言わずにエアコンの外側のケースをあちこち押さえながら音に変化がないかチェックし始めます。

音の質が樹脂系部品のビビリ音を想像させる質のものなので、ケースを押さえてみたと思われますが、どこを押さえても収まらないので音の原因は内部のコンプレッサーに近い部分にありそうです。

少々悩んだようですが、ネジ止めされているエアコンの正面カバーを開けて内部を確認しますとのこと。

新品のエアコンから出ていた音は、やはり通常の運転音ではなかったようです。

カバーを開けたCW-1623R

表面の金属のパネルを外すと冷媒回路がある

一度窓からエアコンを下ろしてカバーを開け、更に本体下側を覆っている金属のパネルも外すと中のコンプレッサーが現れます。

この状態で冷房運転をして振動の原因を探っている様子。

原因とおぼしき部品の(何本かある縦に配置された銅製のパイプのうちの1本)角度を調整したように見えますが他にも何かチェックしたようです。

本当にそんなので音が止むのか疑問でしたがコンプレッサー部分を覆っていた金属のパネルを戻してしばらくしても音の再現はない様子。

窓用エアコンのコンプレッサー

本体右側から見えるエアコンの内部

画像は訪問したサービスマンがカバーを外したところ。購入者が自ら外したり処置をすると保証の対象外になります

窓用エアコンの左側面

カバーオープン時の左側面

本体のカバーと固定ネジを元に戻してから窓に戻して運転を再開し数分様子をみますが甲高い音は治まってくれたくれたようです。

一連の作業では、音の原因は簡単に特定できたわけではなく、おそらくこの辺か?と見当を付けて部品の配置を調整したという感じです。

消費者であるこちら側として心配する「良くある初期不良」ではなく、今回のケースは希にある不具合なのかと思われます。

なお、今回お世話になった電話口のメーカーサポート担当の方、機器を点検してくれた技術者の方ともに良心的な対応をしていたでけました。

その後、甲高い音は出なくなったものの、窓用エアコンそのものが機器の性質上から運転中の音は高めで特にコンプレッサーの停止時にはドスンという音がします。

特に静かということはないので過度の期待は出来ない製品ということになります。

なお、使用開始後に冷房シーズンを通して使ってみたレビュー記事については次のリンクに記載しています。

窓用エアコンCW-1623Rの取付け

取付枠を付けた窓 窓用エアコン「コロナCW-1623R」の取り付け

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