リビングの照明器具用スイッチをプッシュ式のものへ交換【Panasonic製:WTP50412WP】

照明器具のスイッチをDIYでリニューアル

長年使い込んだ自宅の照明用に使われている壁付けスイッチをオーソドックスな片切スイッチから最近よく見かけるようになった表面が平らでポチポチと押すだけのタイプのものへ交換することにしました。

スイッチの交換作業は今回もDIYで実施しています。

※当記事で扱っている内容は電気工事士の資格が必要な作業です。

シーリングライトのスイッチを新品へリニューアル

スイッチを交換するのは、リビングの天井に設置されている丸型のシーリングライトとキッチンの蛍光灯器具の電源を入り切りするために使っている壁埋め込みタイプの片切スイッチです。

交換前のルームライト用スイッチ

もとの色は真っ白ではなかったと思いますが黄ばみというか色が濃くなっているのは否めません。

使い込んだホタルスイッチと片切スイッチの組合せ

ほたるスイッチと片切スイッチ

現在使用しているスイッチはホタルスイッチ1個とノーマルな片切りスイッチの組合せで見た目もオーソドックスなもので機能的にも十分な仕様と言えます。

また、用途がリビング用の照明器具なので毎日オン・オフを繰り返していますが、まだまだ使えそうで壊れる気配がないのはありがたいところではあります。

そんな半面、エアコンの取り付けなどで電設資材を購入するときにホームセンターやネットの販売サイトで見かけた表面が平らで軽く押すだけで入り切りができる見た目もモダンでお洒落な壁埋め込みスイッチが気になりだしました。

押すタイプの壁付スイッチWTP50412WPを購入

用意したプッシュ式WTP50412WP

そんなわけで、リニューアル用に用意したのはPanasonicから発売されているコスモシリーズワイド21埋込パイロット・ほたるダブルスイッチB(片切)WTP50412WPという型番の前に付く製品名のようなのがとても長いスイッチです。

WTP50412WPの定格容量は4A

裏面を見ると定格が4Aと分かりやすく記載されているのが分かります。

リビングのシーリングライトはわりと大き目のサイズなので気になって消費電力を調べてみたところ器具の消費電力は100W未満でした。電灯器具なので4Aまで使うことはなさそうです。

取付けのためパーツを外す

取り付けに備えて、付属のカバーと本体の枠をそれぞれ分解しましたが、実際の取付工程ではメーカーが「ハンドル」と呼んでいるプッシュ機構の表面部分を二つとも外さないと設置ができない仕様になっています。

スイッチの交換作業

古いスイッチを取り外す前に、分電盤で該当する回路の子ブレーカーを遮断します。

作業回路のブレーカーを遮断

切ったブレーカーは「台所リビング」と表記がある回路で、当然エアコンは別回路でしたが冷蔵庫と一緒になっていました。

スイッチ1か所だけなので時間はかかりませんが、作業は明るい日中に済ませたいとなると真夏などは事前に同じ系統に接続されている家電などを調べておきたいところです。

あとは実際の交換作業に入りますが、使用した工具はプラスとマイナスの電工ドライバーだけになります。

既設スイッチの取り外し

回路のブレーカーを切ってシーリングライトが点灯しないことを確認出来たら最初にカバーを外します。

表面のカバーを取り外し

画像ではマイナスドライバーを下から差し込んでいますが、スイッチを再利用する予定の場合は傷がつきにくいものを使用するなど工夫が必要です。

フレームの取り外し

続いて、本体とカバーを固定するための枠を取り外します。

固定されたスイッチ本体を壁から外す

最後にスイッチの金具プレートとボックスを固定しているネジを外せば古いスイッチが取り出し可能になります。

3芯VVFケーブルが接続された古いスイッチ

取り出したスイッチの裏面を見ると左の電源側には黒線と2個のスイッチを繋ぐ渡り線(リード線)が差し込まれていて、負荷側にはリビングのシーリングライトへ向かう白線とキッチンの蛍光灯へ向かう赤線がそれぞれのスイッチに差し込まれています。

この配線はWTP50412WPのパッケージに書かれた結線と同様。このケースでは新しいスイッチへも同じく接続することになります。

ちなみに差し込まれている電線の色の種別のみで判別するものではありません。

マイナスドライバーで電線を外す

電線が差し込まれている横の縦長の穴にマイナスドライバーを差し込むと銅線の固定が解除されて古いスイッチからケーブルを抜くことができます。

新しいスイッチの取付け

新しいスイッチは負荷側の差し込みが一つ

WTP50412WPの裏面を見ると負荷側には電線を差し込む穴が一つしかありませんが、定格が4Aで負荷電流が制限されることを考えれば合理的な仕様であることが分かります。

新しいWTP50412WPへも同じパターンで接続

新しいスイッチへも上の画像と同じ通りにケーブルを接続し、本体を固定する前に照明器具が点灯するかテストしてみました。

この時リビングのシーリングライトとキッチンの蛍光灯は問題なく点灯することが確認できたので取付枠とカバーを組み立てることにします。

最初に本体をボックスにネジ2本を使って固定しますが、ここで先に書いた通りハンドル(スイッチの表面)を取り外さないとネジを本体に差し込めないことに気づきます。

ハンドルを外す

ハンドルの外し方はWTP50412WPパッケージに記載されている通り操作側(右側)を手前に引く要領で取り外します。

ハンドルを元通りに取り付け

上下の二か所を固定出来たらハンドルを元に戻しますが、差し込むときは剥がすときとは逆に左から先に入れますが、右側を押し込んだ後に再度左側を軽く押し込まないと固定されないようでした。

WTP50412WPの枠を取り付け

スイッチ本体を壁のボックスに固定出来たら続いて白い樹脂製の枠を付属のネジで固定します。

WTP50412WPへの交換が完了

最後にカバーを押し込んで固定出来たら完成です。

コスモシリーズワイド21「WTP50412WP」の使い心地

新しくなった室内照明用スイッチ

新しくなった照明用のスイッチWTP50412WPは、以前に記事にしていたエアコンに使っている三菱のリモコンと並んでピンポイントではあるもののリビングの壁が新しい白に若返りました。

WTP50412WPのLEDランプは、シーリングライト(蛍光灯)が消灯中は緑色に点灯し照明器具が点灯しているときは赤に点灯します。

やたら長い商品名と思われるコスモシリーズワイド21埋込パイロット・ほたるダブルスイッチB(片切)WTP50412WPには消灯時は緑色の「ほたる」点灯時は赤の「パイロット」の両方の機能を併せ持っているとの意味であると解釈できます。

押すとLEDが赤で点灯

赤に点灯したLED

一見パイロットの機能までは不要かのように思えますが、紐を吊るすタイプのスイッチやリモコンを併用するとき壁のスイッチ状態が分かるためLEDなしより便利に使えると思います。

スタイリッシュなスイッチボタンの押し心地についてはポチポチというよりカチカチという感触の押し心地でタッチは軽く操作性や質感はオーソドックスな一般のスイッチより上品に感じられます。

当初、この手のスイッチは自分の家には贅沢すぎかとも考えましたが、日が短くなる秋から冬に仕事から帰ってきて軽いタッチで部屋の明かりが付くのは心地よく感じられます。

なお、この辺の感想には個人差があるのと強電のスイッチですのでタッチのソフト感には限界があります。同じコスモシリーズにリニューアルを検討される方は、口コミなどより実際に新築の施設や住宅などを訪れて操作する機会があると間違いないことでしょう。

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