難しい冷媒管のフレア加工を省略してエアコンを取り付けるには

素人のフレア加工

個人がDIYでエアコンを取り付けたいと考えたとき、専用工具の手配から設置に係る技術の習得まで越えなければならない課題は少なくありません。

この設置に係る技術のうち、冷媒管を機器に接続するためのフレア加工は事前の練習なしに仕上げるのは難しいと考えて良いでしょう。

長さが合うペアコイルが用意できれば加工が省略できる

フレア加工は日常的には体験することが少ない特別な技術です。できればベテランの職人にコツなどを教わりたいところですが、そうした機会や時間を確保することすら難しいというのがDIYの現状ではないでしょうか。

素人のフレア加工

傷が入ったフレア加工

そんなとき、エアコンの設置を予定する場所に丁度良い長さで両端がフレア加工済みの冷媒管(ペアコイル)を購入することができれば、難しい技術を習得することなく室内機、室外機への接続が可能になります。

もっとも、DIYによる作業であればそれほど長い冷媒管を必要とするケースは稀で、3~5mのペアコイルを購入するのが一般的かと思われます。

購入したペアコイルが長すぎる場合にはカットした先端にフレア加工を施す必要があります。

長さがピッタリであれば難しい加工はせずそのままフレアナットをトルクレンチで締め付ければ施工ができガス漏れのリスクも少なくなりそうです。

もっとも面倒なのは短かった時で、継ぎ足しに適当な長さのペアコイルを見つけるのは難しいでしょう。

少し長いようなら室外機の位置で調整

決められた長さで商品化された両端フレア加工済みのペアコイルを使うことができれば、自分でフレア加工をする必用がなく工具も用意しなくて済みます。

しかし、エアコンの設置に必用な冷媒管の長さは取り付ける部屋の間取りや建築物の構造に大きく左右され、購入した長さでちょうどピッタリとはいかない場合のほうが多いかもしれません。

ここで室外機の配置についての一例を図にしてみることにします。

室外機配置の一例

この例では外に出た冷媒管は外壁に沿って下げた後に右方向に室外機の裏を通しています。

この方法だと室内機の右側で冷媒管を外に出したケースでは、室内機に対して室外機が壁裏のちょうど真下の位置に配置されて分かりやすいです。

先の例とは異なる2つのパターン

次に、先の配置Aを基準として室外機を左に置いた配置Bでは冷媒管は短くて済むことになります。ただし、左に寄せることで建物の端からはみ出してしまうことにならないよう注意が必要です。

また配置Aの場所で冷媒管が長すぎるときには、配置Cのように室外機を右方向へ置くことである程度調整が可能になると想定できます。

もちろん、これらはあくまでも小手先のテクニックであって建物の柱や窓の配置などに左右され理想とする配置には収まらないことも考えられます。

このように様々な事情も考慮して材料を揃える前に購入候補であるモデルの室外機のサイズや建物の外周の状況なども詳しく確認しておかなければなりません。

なお、短くて室外機まで届かなかったなどは避けたいところですので設置場所での事前の寸法のチェックは重要になってきます。

接続ケーブルも余裕を持って長めに

このように、室内機と室外機をつなぐ冷媒管は短いよりは少し長めのものを用意しておくほうが調整できることもあります。

そして、冷媒管が長くなればほぼ同じルートで取り回すことになる接続ケーブル(VVFケーブルなど)も同じ長さのものが必用になってきます。

ドレンパイプは延長させないのが理想

ドレン用のホースについては、室外に出してから横方向への延長はしないほうが良さそうですが、こちらも不足のない長さで準備しておきたいところでしょう。

フリマアプリなどで希望の長さで販売してもらう

ネット販売やホームセンターなどで販売されている2分3分のペアコイル(冷媒管)は、3mとか4mなどが多いかと思います。

なかには、3.5mなどの商品もあるようですが必ずしも自分の施工環境にピッタリな長さのものが手に入るとはかぎりません。

そんなときメルカリなどのフリマアプリでペアコイルを出品している方に問い合わせてみるという方法があります。

商品の説明などに目を通してみると、出品者の中には長さについて相談可能(価格は変更になる模様)と書いている人もいるので、出品者の評価なども参考にしながら希望の長さを加工済みで販売してもらえるか問い合わせてみるのも良いかもしれません。

個人間の取引きになるので、受け取った商品の状態確認などにも気を付けなければなりませんがフレア加工に自信がない方や専用工具の準備に戸惑ってしまう方には参考になりそうです。

以上のようにDIYのエアコン取り付けでは、製品の仕様と設置場所を詳しく調査した上で施工時の工夫や長さの合う材料の入手など上手く条件さえクリアできれば難しいフレア加工の省略が可能ではあります。

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