軽自動車(N-ONE)の補機ベルトを新品に交換してから約2週間が経ち緩みが確認できたので張り具合を調整し直すことにしました。
交換作業の記事
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交換時からの走行距離は約200kmでしたが、あまり先延ばしにすると適切なタイミングを逃してしまいそうです。
ベルトの調整にあたっては事前にチェックしていた交換前の状態を基準に調整しています。
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交換前の補機ベルト張り具合
日常の使用状態で基準となる補機ベルトの「たわみ」については、オーナズマニュアルに詳しい記載があります。
しかし、正確な基準値は分かってもどういった条件の下で測定すべきかはメンテナンス初心者にとっては大きな課題。
専用のテンションメータ(ゲージ)が使えれば問題ありませんがトルクレンチなどと違って使う場面は限られるものです。
そこで、今回は交換前の張り具合を独自の方法で確認してから交換作業を行っています。
※マニュアルによらない方法ですので他の車両や点検者の判断の指標になるものではありません。
最初に、発電機(オルタネータ)側、エアコン側の2本それぞれで指で強く押してみます。
力自慢ができるほどの腕力はありませんが、ベルトの厚さほどしか押せていないのが分かります。
参考までに新品のベルトで厚みを測定してみると2本とも約4.35mm。
つぎに折りたたみ式のゲージを当ててみますが、2本とも10mm未満のたわみしか確認できませんでした。
実際にも、交換時に狭い場所での慣れない作業でこれと同等な張り具合に戻すのは結構大変です。
事前にチェックしたたわみを基準に再調整
ベルト調整は交換時と同じく、ベルト1本に対してそれぞれ2本ずつボルトを緩めて作業を行います。
エアコン側のベルトは前回と同じ要領で調整しましたが、発電機側は今回エンジン下には入らずにタイヤハウスから手を伸ばしてタイヤレバーをかけています。
画像のような差し込み方でも充分にテンションをかけることができました。
また、最後のトルクレンチを使った締め付けではボルト4本のうち唯一上からアクセスできるオルタネータの14mmについてもボンネット側からはラチェット機構を動作させる角度が足りず持ち手を下に向けて締め込んでいます。
新品へ交換後の張り直しのポイント
ディーラーで教えてもらった話では、N-ONEではベルトを再利用したときのテンション調整と新品へ交換したあとの調整では調整目標となる数値は異なるそうです。
車屋さんでベルトを新品に交換してもらったら、そのあと調整なしでそのまま乗っていられるのは交換作業時に新品ベルト用の規定値に従ってテンションが調整されているからと考えて良さそうです。
また、私の場合がまさにそうなのですが、DIYでの整備は走行距離が気になってベルトの交換はするものの、その距離に至るまでベルトのたわみのチェックや張り具合の調整には作業が行きとどかずに結果として新品交換時の「適正な塩梅」が全く分からないことに繋がっていると言えるでしょう。
ベルト交換は、張り過ぎや緩みによる故障のリスクを考えると車屋へ交換を依頼した方が良い難易度の高い作業です。
しかし、数万キロに1度の作業となると自分で経験して知識や技術を深めるためのチャンスは逃してしまうことになるのが、補機ベルトのメンテナンスに対する腑に落ちにくいむずがゆい部分でしょう。
今回の経験からも、オートテンショナーを装備しない車両のファンベルト交換は特に難しくDIY整備の範疇を越えるレベルかなというのが正直な感想です。
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