DIYの種類によっては資格が必要ないものも多いですが、家電の設置や入れ替えなどでコンセントから先に手と付けたい時などには資格がないとモヤモヤすることがあったりします。
乗り物に例えると、普通免許で乗れるトラックをレンタカーで借りたいと思っていたらレンタカー屋さんで中型車しか空きがなかったとします。
この場合、免許がないとその空いている車両を無理して借りることすらできません。
人気があって役にも立つ第二種電気工事士
レンタカーでの例えだと説得力に欠けますが、もし大型バイクを誰かから安く譲ってもらえるとしたら、やはりバイクの免許がなければそのバイクを取りに行って帰りは自分で運転してくるということができません。
つまり、資格をもっていないと乗り物を運転するという行為においては選択の幅が狭まってしまいます。
趣味の範囲で楽しむDIYでも同じことが起こりえます。
DIYのジャンルが木材を加工して家具を作るなどなら制約はそれほどありませんが、最新の家電や設備機器を設置したいといったものに趣向が傾いたときに電源の確保や延長などの問題が発生します。
こんなとき、ぜひ持っておきたいのが電気工事士の資格ということになります。
昨今、第二種電気工事士の資格が人気なのは、DIYのシーンでもできる範囲の内容とできないDIY作業で越えられない壁がはっきり見えてしまう部分があるからではないでしょうか。
第二種電気工事士の資格なら、学科と技能の試験があるものの難易度的にはそれほど高くありません。
昔に比べて書籍レベルの教材以外に動画サイトで技能試験の解説を見ながら勉強できてしまうので便利です。
また、練習のための材料も販売サイトなどで必要な材料をあらかじめセットにしたものが購入可能であったりと取り掛かりやすい環境がそろっています。
電気以外は資格の取得が難しい
コンセントや照明器具などの資格の必要な電気設備以外にも水道配管などのを自由に延長や分岐ができれば便利ですが、水道やガスなどの配管作業に必要な資格は、実際にその業界に入って実務経験を積む必要があり、実技試験を伴う電気工事士の資格試験を受験するより取得が難しいです。
とは言っても、電気配線は照明器具やコンセントなどで家中に張り巡らせれているのにたいし、水道やガスの配管は台所や浴室など限られた場所にあるのが特徴で資格の取得により守備範囲が広がるのは電気工事士のほうです。
そうした反面、配管工事に関する資格は取得できたとしても、DIYに応用できる範囲は狭いものだと割り切って考えるのが良さそうです。
DIYにもほしい実務の情報
趣味の範囲でのDIY作業を目的に勉強に励んで電気工事士などの資格を取得したとします。
それでも、資格取得に必要だった勉強だけではDIYへ作業にも知識が不足する部分が若干なりともあることに気が付くことがあるでしょう。
例えば、壁の穴あけやケーブルを接続した部分へのテープ巻きなんかがそれに当てはまります。
本業で電気工事を担当する方などは電気配線以外にも実に様々なノウハウをもっていて、建物内の配線のために壁にドリルで穴をあけることなど珍しくありません。
屋外でも接地極を埋設するために手掘りで穴を掘るなどということもあるでしょう。
もしDIYで自分にないノウハウや知識が必須となる場面に直面したら、プロに教えてもらうか自分でとことん調べるしかありません。
もちろん資格がなければ始まらないのは事実ですが、実際の施工には専門的な技術を要る場面が少なくないことを心得ておきたいものです。
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