第一種電気工事士の定期講習の時期を忘れててギリギリ地元で受けれた話

第一種電気工事士定期講習の記事

自分が、第一種電気工事士の定期講習と言えば「電気工事技術講習センター」が頭に浮かぶのは、以前に認定電気工事従事者の講習を受けた経験があってのことでした。

電気工事技術講習センターの申し込みに間に合わず

昨年のことでしたが、ふと気づいたら一種の電気工事士を取得してから年数が経過し定期講習の受講時期であったことに気が付きました。

電気工事士法第4条の3

(第一種電気工事士の講習)

第一種電気工事士は、経済産業省令で定めるやむを得ない事由がある場合を除き、第一種電気工事士免状の交付を受けた日から5年以内に、経済産業省令で定めるところにより、経済産業大臣の指定する者が行う自家用電気工作物の保安に関する講習を受けなければならない。当該講習を受けた日以降についても、同様とする。

免状を取得してから5年以内ということで期限まで2カ月を切った頃に気づいたというわけです。

慌てて講習の申し込みをしようと電気工事技術講習センターの予定を調べてみると地元で開催の講習はすでに締め切りを終えた状態。

仕方なく、他県で申し込みが間に合いそうな場所を調べてみたのですが、自分が受講しなければならない期限に間に合いそうなのは150km以上離れた隣の県での開催。

5年に一度の受講となると、勤務している会社に管理してもらっているとかでなければ、受講忘れとかは普通にありそうです。

自分がその該当者となりたくはないので、とりあえず他県の講習へ申し込みを済ませることにしました。

民間の事業者も行っている定期講習

申し込みを済ませたところで、一度冷静になり遠方での受講以外に何か手段はないか調べてみると、経済産業省のHPにて、電気工事講習センター以外でも指定団体の開催する定期講習が受講可能であることが分かりました。

この制度は平成25年から開始されているということで、ひと昔近く前から、講習を受講する団体を選ぶことが可能だったようです。

その中で、自分の居住地域や近場の地方都市で受講が可能な企業がないか調べてみたところ、自宅から徒歩と電車で30分圏内の地元地域で定期講習が受けられることが分かりました。

当ページにリンクを貼ろうとしたら、残念ながら非SSLサイトでした(企業サイトで未対応は最近では珍しいです)。

経済産業省のページでは気にしていないようでさらりとhttpのまま張ってあります。


参考
種電気工事士の講習実施機関一覧経済産業省

さて、地元で受講が可能なのは情報として掴めたものの、電気工事士の講習が民間で受けれるという話は聞いたことがありません。

新コロの影響も気になるところですので、電話で直接問い合わせてみたところ公表している期日通りで受講が可能であるとのこと。

法令で定められた講習を地元で受けることが可能なのは嬉しい限りですし、国が指定している企業ですので問題はないと判断できます。

指定機関へ申込み居住地内で受講をすることに

この時点で気になったのは民間での受講が可能だとは知らなかったという一点だけ。

ただそれだけをもって、旅費を使い遠方まで講習を受けに出かける必要はありません。

行きたいなら別ですが、少しでも緊張感をともなうな法的な講習とプライベートな旅行は別にしたいものです。

電気工事講習センターのほうは申し込みは済ませたものの受講料の払い込みまではしていなかったので、そちらのキャンセルさせてもらうことにしました。

新たに、講習を開催している事業者のHPから申し込みの手続きを済ませ、受講料の払い込みをすることに。

なお、受講料についてもこちらの企業のほうが安く済みました。ここまで実に至れり尽くせりな印象です。

その後、講習の期日を前に自宅宛てにテキストなど必要書類が届くことになります。

講習当日会場の様子

大手の電気工事会社などでは、所属する社員の資格について必要な更新や定期講習の有無などを把握し、その申し込みの手配まで担当の部署で手配してくれるのが一般的でしょう。

そうした工事会社だと、講習の受講は従来からやっている電気工事講習センターを利用するのではないかと想像するところです。

だとすると、講習会場に出向いたところで受講者は自分一人だけかとも事前に疑いなく予測できるところです。

そんなことを考えながら迎えた当日の朝、指定された会場へ向かうと当該企業の事務所がある商業ビルのビルのエレベーターの手前に自分だけのために「第一種電気工事士定期講習会場」と案内が出されていました。

さっそく案内に従い講習予定会場へ向かい、近くにいた従業員へ講習を受けに来た旨を伝えると中でお待ちくださいとのこと。

会場に着いて当日の受講者は自分一人だけという予想が当たっていたのが分かります。

しばらく待った後に、担当のスタッフが来て電気工事士の免状と申込書類などの確認を済ませ、あとはビデオによる講習の視聴を午後までということになります。

講習自体はすべてビデオの再生による動画視聴で、選任の講師がどちらかから来て一人だけに特別に講習をするという体制ではありませんでした。

一人というのも、逆にリラックスできて良かったかもしれません。

昼休みの時間には、会場から出て駅ビルで食事を済ませてから午後も引き続きビデオの視聴です。

講習の担当のスタッフも、心配していたようなやる気のないオッサンではくとても感じの良い女性の方だでした。

途中に休憩をはさみながら最後のビデオを見終えたところで講習は終了です。

第一種電気工事士講習受講記録

ほぼ一日中座りっぱなしのビデオ視聴だったので、少し疲れは感じたものの受講を済ませたことの記録を電気工事士免状に記載してもらいすべての予定を終了できました。

時間通りの終了でしたので余裕をもって早い時間にも帰宅でき、結果的に地元で講習を受けれたことは大きなメリットでした。

次回からは、スマホアプリのスケジュールなどに記録しておいて余裕をもって講習を受講できるよう気を付けたいところです。

そして次回も講習場所や費用の面で民間のほうにメリットがないかチェックすることにしたいと考えています。

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