電気主任技術者が携わる保安業務の仕事【電検三種の実務】

電気設備保守用に使うテスターと工具

工場や規模の大きな施設で電気主任技術者として選任されたあと実際に担当する業務はどのよなものなのでしょう。

私が長年関わってきた電気設備の保守に関することについて自分が分かる範囲で書いています。

先輩技術者からの指導に従い実務を引き継ぐのが基本

通常、電気主任技術者として採用される場合、または電気技術者としてある程度の期間働いたあとに主任技術者として選任されるときには、職場にいる先輩技術者から必要な保安業務の内容を時間をかけて受け継いでいくことになるでしょう。

これが電気主任技術者としての理想的な選任のされ方です。

そのほかに、稀ではありますが既に退職してしまった、選任形態が変更されたなど、前任の技術者がいないところに電気主任技術者として仕事を任されることがあります。

当然、選任のされ方や社内での立場などは事業所ごとに違うため、これが電気主任技術者の仕事のモデルだというのが存在しないのも事実でしょう。

以降は、電気主任技術者として選任された場合に最低限しなければならないことをあげてみました。

他の情報や書籍などでえられるノウハウと併せ参考にしていただければと思います。

電気主任技術者が行う実務

事業所で定めた保安規定の確認

電気主任技術者として選任されるとき、所管の経済産業局へ選任届と併せて保安規定が提出されることになります。

その提出される(または提出済み)の保安規定の内容を確認し、現在ある電気設備と照らし合わせて不足や変更を要する部分がないか確認しておきましょう。

このときに、保安の対象となる電気設備の図面を確認し、施設にどんな設備機器が整っているのか把握しておくことも重要です。

また電気設備の保守に必要な測定器や工具類が整っているかも、この時点で確認しておきます。

現場を確認し不具合箇所の対応

保安規定や設備機器について把握が出来たら、月例点検、年次点検などの保守点検報告書の内容に目を通し対応すべき不良個所がないか確認します。

その結果、早急に改善が必要と判断される場合は応急処置や修理の手配を行うことになります。

前任者の引継ぎや他の現場担当者からの報告で設備に重大な不良がある場合などは、その重要度によって保安規定の確認や設備の把握より優先あるいは並行して対処にあたることも必要でしょう。

定期点検の実施

事業所で定められた保安規定の中には、実施すべき日常点検、定期点検の内容が記載されているので、それに従い日常点検、月例点検、年次点検などをそれぞれ実施します。

日常点検や月例点検では目視による点検と計器に表示されるデータの記録、漏洩電流の測定がメインになることが多いかと思われます(設備の規模による)。

停電作業を伴う年次点検では、専用の測定機器や点検作業をスムーズに行うための人員の確保が困難な場合は、外注するなどの手段も必要かもしれません。

年次点検での停電作業はあらかじめ予定を組み、作業を明確にし事前打ち合わせを重ね事故のないように努めることが重要です。

また停電作業では設備機器や情報関連機器などに影響が出るため、事業所内、テナント、関係取引先や警備会社に至るまで連絡の徹底や必要により立ち合いを求めるなどの対応が必要です。

主任技術者が行う実務のポイント

実務の主な内容については、これまで記載した通りですが主任技術者の実務で重要になるのは電気設備の安全性の確保です。

点検を行う自分自身も感電事故などに合わないよう注意するなど、施設内での電気事故を未然に防ぐことに努めなければなりません。

また、回路の絶縁不良など急なトラブルに対応できるよう、絶縁抵抗計、テスター、クランプ計などは自分でも扱いやすいよう整備し整えておくべきでしょう。

当然、絶縁用のヘルメットや手袋など緊急時に使う保安具なども機能が維持できているか日頃から確認を怠らないようにしなければなりません。

電検三種資格取得後から実務に就くまで

第三種電気主任技術者(電検三種)の資格は、資格取得後に実際にその業務にあたる人のほか、自分の電気に関する知識の他者からの評価基準として資格を持つこと自体をステイタスのように保っている方もおられるようです。

そして、試験合格後に実際に電気保安の業務に就く方の割合は少ないと聞きます。

電気主任技術者を選任する企業側も、技術者の選任にあったっての準備や職場環境の提供などの姿勢も様々なのは他の職種となんら変わりがないことでしょう。

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