車のタイヤをノーマルからスタッドレスへ交換、またはその逆でタイヤをホイールごと入れ替える機会があればついでの作業として済ませて置きたいのがブレーキの点検。
特に走行距離の進んだドラムブレーキのライニングなどはチェックしておきたい部分です。
今回は、軽自動車のN-ONEでスタッドレスへの履き替え時に前後のブレーキを簡単にチェックしてみました。
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前輪はディスクブレーキのブレーキパッドをチェック
初期型のN-ONE(NA)では前輪がディスクブレーキ、後輪にはドラムブレーキが採用されています。
フロントのディスクブレーキは、ホイールを車体から外しただけで外側のパッドの厚みが目視で確認できます。
画像のように内側はキャリパーをディスクから外さないと見えにくいですが、タイヤ交換ついでの作業としては難易度が上がるのでここでは割愛します。
ディスクの真上から鏡などを当ててやると内側も見えやすいかもしれません。
後輪のドラムブレーキは点検には少し手間が要る
前輪のブレーキパッドはホイールを外すだけで目視できるので走行距離や前回の交換時期を参考にある程度良否の判断ができますが、後輪のドラムブレーキはホイールを外しただけではライニングの摩耗をチェックすることができません。
まず、点検をする前にフロントタイヤに輪留めをかけて車が前後に動かないよう固定してからサイドブレーキを外します。
つづいてドラムブレーキのカバーを外します。このときゴムハンマーなどで軽く叩いてやると外ずせると思いますが、固着して外れない場合はサービスホールにM8のボルトを入れて締めこんでいくと外れる仕組みになっています。
固くなっているようなら2か所のサービスホールで均等に締めこんでいくようにすると良いでしょう。
カバーが外れると中にはブレーキダストが溜まっているので軽く掃除をしておきます。車検時に車屋さんしか見ていなければ結構汚れていると思います。
ハブを中心とした前後や上下でも減り具合に違いがあることに注意しながら確認しておく必要があります。
今回チェックした感じではライニングの厚みはそれぞれ3.5mm程度で、次の車検には交換を考えても良さそうな感じでした。
軽自動車のブレーキは、フロントのパッドが減りが早いのに対して、リアのブレーキシューはジワジワとゆっくり摩耗していくのが特徴のようです。
そのため、ドラムブレーキでは走行距離だけを参考にしてブレーキシューを交換する目安がつけにくいとも言えるでしょう。
もし車体を安全に固定できる環境があるなら、今回のようにブレーキパッドやライニングの厚みを軽く点検しておくことで車両の状態が把握でき定期点検や車検の時の交換部品についてある程度見当をつけることもできそうです。
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