N-ONEリアブレーキのメンテナンス前に新品のホイールシリンダーを準備

本体にはニッシンのロゴ

N-ONEのリアドラムブレーキの整備にあたって慣れない作業を補うためにホイールシリンダーを1個新品で用意することにしました。

ブレーキのメンテナンスということもあり、想定外の不良や作業ミスによる部品の破損があってからパーツを発注していたのでは部品が届くまで車に乗れないなどDIY整備ゆえの諸事情を勘案しての対策ということになります。

セイケンの型番で注文してもモノはニッシン

ホイールシリンダーを一つ準備しておきたいと考えてから購入手続きをするまで、やや時間を要しました。

brakeの点検

というのも、過去に何度かブレーキドラムを外したときに見ているリアブレーキのホイールシリンダーにはNISSIN(ニッシン)のロゴが入っているのが確認できています。

それでいて、N-BOXやN-ONEのホイールシリンダーで調べて出てくるのはseiken(セイケン)の部品が多いような感じ。

130-60347が入ったパッケージ

パッケージにはseikenの文字

純正の型番4330-T4G-003で調べれば間違いないのですが、現物を確認できないままではこの型番で本当に良いのか分からずじまいです。

本体にはニッシンのロゴ

確信が持てないまま注文したseikenの130-60347ですが、届いてからパッケージを開けてみたら入っていたホイールシリンダーには、ちゃんとNISSINと入っていました。

バックプレートへの取り付け面

プレートへの取り付け面

上から見たホイールシリンダー

上から見た画像

業界関係者でないと分からない素性かと思いますが、状況からしてニッシンではこの手のホイールシリンダーは自社製造してないからセイケンからOEM供給を受けていて製品にはNISSINと入ったものをホンダに納入している?

今回届いた製品もピストンなどが最初から組み立てられたAssyの状態でseikenのパッケージに入っていたのでニッシンのロゴが結構紛らわしいように感じます。

セイケンのホイールシリンダー130-60347

ページ内でパーツ各部の寸法について記載がありますが、ノギスにより大雑把に計測した程度になっていますので正確な資料としてはお使いいたけません

横幅は約79mm

溝の部分同士を計ると約79mm

さて、このN-ONE用のホイールシリンダーはサイズが11/16、ブレーキシューの先端が当たる両側凹み部分の幅は約79mm、ピストンの先端まで計ると約84.5mmです。

フロントのキャリパーもそうですが、この手の鋳物で出来た部品は特徴が掴みづらいため参考までに寸法をチェックしておくことにしました。

ピストンとシリンダーの配置

取り出したスプリングとピストン

中には、スプリングとピストンが入っているので本体ごと交換したい時はそのまま使えます。

内部でのピストンとスプリングは画像のように組合わせられているようです。

ピストンの内側とスプリング

内側を向いているピストンの先端はテーパ状に細くなっているので無理なくスプリングの内側に入る構造。

シリンダーの中

カップシールの向きだけ間違えなければ取り付けはスムーズにいくかと思います。

予備のパーツでDIY整備がスムーズに

車のドラムブレーキは走行距離の増加や経年によりホイールシリンダーのメンテナンスが必要になってきます。

このホイールシリンダーのメンテナンスでは、ピストンのゴムシールを交換する作業が結構な難関ですが、ベテラン整備士がアップしている動画サイトなんかでは、その辺を他の作業と同様に平たく解説されていて一見大変そうに見えません。

このピストンにゴムシールを取り付ける作業にはコツがあり慣れないと時間がかかり過ぎてしまいますが、今回のように予めピストンにシールが組み込まれた新品パーツがあればそれを使うことで面倒な作業を一部省略できます。

作業を左右片輪ずつ進めているケースではとりあえず一旦片方だけは仕上げて車を使用できる状態にもどして、もう片方のブレーキは次の週の休みに作業をという進行が可能になるため、その間取り外したピストンにゴムシールを付けることにも専念できることになります。

このピストンのカップシールに関しては、N-ONEのブレーキ整備でも予想通りの展開でした。Assyでの供給なのでパーツとしては値段は高いですが事前に用意しておいて無駄ではなかったと安心しています。