USBから電源を取り、必要な電圧へ手軽に変換できる小型のDC-DCコンバータは、電子工作の場面でなかなか便利な存在です。
5V系のUSB電源をもとに昇圧にも降圧にも対応。そんな神ツールと同じ仕様でType-Cコネクタを装備した製品を見つけたので購入してみました。
スポンサーリンク
Type-Cなら更に扱いやすいUSB電源モジュール

今回入手したのは、USBの5Vを使って自由な電圧を作り出すことができ、電子工作界隈では「USB電源モジュール」などと呼ばれ重宝されている製品。これにType-Cメスコネクタが装備されてものです。
従来品のMicroB規格のコネクタはスマホなどではほぼ使われなくなり衰退傾向で、Type-Cが使えたらありがたいと思っていたユーザーは少なくないのではと思います。
ただし、この後継モデルに見える製品は本ページ作成時点で明確な情報が少なく詳細は不明で、従来品と同じ製造者からリリースされた正規の後継モデルかは不明です。
基本仕様と操作方法
今回、ここで扱う「USB電源対応の昇降圧DC-DCコンバータ」は、USB充電器などUSB電源の5Vを利用して、手軽に1.2V~24Vの直流電圧を出力できるというもので基本仕様は次の通り。
基本仕様
■入力電圧:3.5V~12V
■出力電圧:1.2V~24V
■出力電力
| 出力電圧1.2V~2V | 2W以内 |
|---|---|
| 出力電圧2V~20V | 3W以内 |
| 出力電圧20V~24V | 2W以内 |

基板に電源を直接配線できる
なお、給電用にはType-CメスのほかにType-Aプラグも装備されて、電源入力はこれらUSB端子のほか、基板に直接配線をはんだ付けすることもできるようになっています。
また、出力電圧は付属の簡易ディスプレイでリアルタイムに確認が可能です。
操作方法

使い方はいたって簡単で、Type-Aプラグをアダプターに差し込むか、電源用のUSBケーブルをType-Cのコネクタに接続することで電源を確保できます。

短押しでON/OFF、長押しで表示OFF
基板上にある小さなボタンは、出力のON/OFF操作のためのスイッチボタン。

電圧調整用のツマミ
電圧は、青いポテンショメータから突き出しているツマミを回すことで調整が可能で、調整された電圧値は7セグのデジタル表示に出力されます。
従来からあるMicro-B搭載機との違い
今回、新しく入手したType-C電源機種と既存の人気機種(通称:USB電源モジュール)では、変更されたUSBコネクタ規格のほかにも外見からみて分かる明確な違いが何点かあります。
一つは、基板の一部に確認できる回路の違いです。

上のMicro-Bモデルと比べ丸で囲んだ部分の素子が多い
Type-Cに変更したことで、抵抗が一つ増えていることは考えられますが、回路自体が別仕様ということかもしれません。

右の基板には電源入力部分に穴が開いている
ほかにも、USB以外からの電源供給のためのランドには、Type-C機種のほうには小さな穴が開いていてるのが分かります。

HW-132Bが製品の型番か?
また、基板の色にも若干の違いがあって今回購入したものにはHW-132Bという型番のような記載が見えます。
※同じ型番でも、MicroUSBコネクタのものが流通しているので購入を検討される際には注意が必要です。
USB電源昇降圧DC-DCコンバータの使い道
USB給電式DC-DCコンバータのメリットは、安定して確保しやすいUSBの5V電源を自在に調整して任意の電圧を生み出せる点です。

手前のPDトリガーはサイズが小さいが利用に制約が多い
この辺は、出力できる電圧の種類や充電器が限られるPDトリガーを使うより格段に便利。
ただし、先にあげたとおり出力電力が約3W(電力は条件により異なる)と乏しいため利用範囲は極めて限定的になるでしょう。

DSO138とLCR-T4
このサイトで扱っているDIY環境で例を挙げるなら、簡易オシロスコープのDSO138とコンポーネントテスターのLCR-T4です。LCR-T4はもともと9V電池仕様ですが、ケースにDCジャックを装備して外部電源が使えるよう改造済みです。
それぞれの、消費電力を調べてみるとDSO138は約1.1W、LCR-T4では約0.27Wと、どちらも定格の範囲内で使えそうな感じです。

9V設定でLCR-T4が動作
このように、USB電源昇降圧DC-DCコンバータは出力できる電力が小さく、そうした意味で用途が限られる機器です。
ただし、ここで解説した通り電圧可変、表示機能、小型サイズという要素が揃っており、電子工作の場面では机上テストではかなり扱いやすい部類に入ります。
特に、乾電池を何本も並べるほどではないが、5V以外の電圧が少し欲しいという場面では非常に実用的で、特に今回取り上げたようなType-Cに対応した機種が増えれば、その魅力度もますます上がっていくことでしょう
DC-DCコンバータ関連