先日、実家の近くを歩いていていたら古い木製の電柱を見つけました。
とは言っても、この電柱は電力会社の送配電用に使われる物ではなく街灯専用として残っているもので、古いものですが用途としては珍しくもない模様。
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昭和時代の街灯用木柱
見つけた木製の電柱は街灯専用の物で太さもさほど細目ではありますが、しっかり昔ながらの電柱の面影を残しております。
上部に設置された照明器具は最近の物らしくLEDタイプのものに変えられています。
柱の周りにワイヤーが絡まっているのは固定していた支線が外れて緩んだ物なのか、はたまた保守の作業などに別な目的で使うものなのか分かりませんが結構錆が進んでいます。
表面に黒く残るコールタールは、劣化が進み艶のない状態ではありますが当時物である木柱の大きな特徴です。
この黒いものが、真夏の気温が高い日になるととろとろになっていて表面から剥がすと粘度状だったのを覚えています。
今では、あまり体に良さそうに見えないので触る気にも鳴らないでしょうが、当時からは想像もできなかったほど劣化が進んでいました。
気づいたら無くなっていた木の電柱
コンクリート製の電柱が使われるようになったのはいつ頃なのか少し調べてみたところ意外にも大正時代から使い始められているとのこと。
木製からコンクリート柱へ立て替えが盛んに進んだのは、昭和50年代頃ではないかと思います。
当時すでに大人だった方の記憶が広い意味で曖昧になっていると思料され、正確な時期はお仕事として携わっていた方に話を聞かないと分からないことでしょう。
当時は、電力用の木製電柱が全くなくなって見られなくなってしまうなど考えもしなかったので、分かっていればもっと興味をもって電柱を眺めたかも知れません。
思えば自分が20代の頃、資格取得の勉強に励む傍ら参考書などの文字だけで知識を身につけるより、電柱の上にあるトランスなどの機器をながめならが送配電の仕組みを覚えるよう工夫をしていました。
そんなときも、少し田舎のほうへ行けば当たり前に木製の電柱が残っているはずと思いこんでいたものです。
それが今となっては探してもほとんど見つからないのが現実です。
この先、他の地域でもレジャー目的などで田舎道を通る機会が有れば木製の電柱を意識して探してみようかと思っています。
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