DSO138の組み立ては、電子工作キットの中でも部品点数が多いほうで思った以上に手応えがあります。
それでも、ひとつずつ確認しながら進めれば、はんだ付けの基本や極性部品の扱いまでカバーできるキット構成になっています。
また、このページで取り上げているDSO138は、マイコンやチップ抵抗などのSMDパーツがあらかじめ装着されている組み立てキットを元に解説しています。
DSO138の構成パーツチェックで組み立て難易度を探る【SMD実装済みが安心】
一部で流通している表面実装部品まで自分で取り付ける仕様ではないため、一般的にはこちらのほうが組み立てやすい内容になっています。なお、今回の作業では一部にカスタムパーツを使っていますが、基本的な流れは付属マニュアルに沿っています。
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DSO138組み立て前の確認ポイント

組み立てを始めるにあたって、最初に部品を大まかに見渡しておくと途中でのつまづきを回避でき、特に抵抗や極性部品は最初に意識しておくと後のミスを減らしやすくなります。
部品の数と種類を簡単に照合しておく
まずは部品表を見ながら、抵抗やコンデンサ、コネクタ類が揃っているかを簡単に確認します。とくにR11用の抵抗は、現行版の150Ωが付属しているか見ておくと安心です。
極性部品と形が似た部品に注意
ダイオード、LED、電解コンデンサ、トランジスタ、レギュレータは向きの確認が必要です。さらに、このページでの組み立て作業には一部カスタムパーツを使っているため、色や外観が標準品と少し異なる部分があります。
付属マニュアルの手順に従い組み立て
実装は、基本的に背の低い部品から順番に進めると作業しやすくなり付属のマニュアルもそうした流れになっています。
抵抗の取り付け

予め測定を済ませて並べた抵抗
抵抗はカラーコードだけでなく、できれば実測しながら取り付けると安心です。数値の取り違えを防ぎやすく完成後の不具合も減らせます。

基板に寝かせるような形で取り付けています。
コイル、ダイオード、水晶発振子など

抵抗の次は、同じく背の低いコイル(アキシャルリード)、ダイオード、水晶発振子、USB ミニBコネクタ、タクトスイッチを取り付けます。

USBコネクタはハンダ付けの間隔が狭く、やや難しめな作業です。
セラミックコンデンサ

セラミックコンデンサも数が多いので並べておくと組み立てやすい
セラミックコンデンサは、外見がほぼ同じなので予め揃えておいたほうが楽です。

ここでは、LCDパネルの外側に見える部分を青のコンデンサに変更するカスタムをしています(一部は村田製作所製)。
LED、電源用ピンヘッダ、トランジスタ、レギュレータ

ここは向きの確認が大事です。似た形でも型番が違う部品があるため、見た目だけで進めないほうが安全です。

トランジスタとレギュレータは型番を確認しながら進めます。
トリマコンデンサ

標準の緑色は30pF。

高さの低いパーツですが、はんだ付けはしやすいです。
コイル、電解コンデンサ、DCジャック

電解コンデンサは極性に注意し、DCジャックはしっかり熱をかけて固定します。

大き目のパーツはテープで固定して落下を防止
ここまで進むと、だいぶ電子基板らしさが出てきます。
ピンヘッダ、ピンソケット

3ピンと4ピンのピンヘッダと、20×2列のピンソケットはメインボード側に付けます。

モニタ用のピンソケットは部品を保持しながら慎重に作業する
傾きを抑えて実装しておくと、後でLCDボードを取り付けるときに楽になります。
スライドスイッチ、BNCコネクタ

スライドスイッチもUSBコネクタと同様に端子幅が狭くハンダ付けの難易度が高いパーツ。

BNCコネクタは金属量が多く熱を奪われやすいので、はんだ不良に注意したい部分です。
テスト信号用端子

ダイオードなど、太めのリードを利用してテスト信号用の端子を作成。ここは、完成後にテスト波形を表示する際に使います。
LCDボード、2列ピンヘッダなど

組み立てマニュアルでは回路のテストが先ですが、はんだ付け作業の流れとしては液晶パネル側まで組んでしまったほうが気分的に楽です。

2列ピンヘッダは、メイン基板のピンソケットと同じく基板との間にすき間ができないよう気を付けて取り付けます。(すき間ができると修正が難しい)
ジャンパ設定と回路電圧のテスト
ここまでの部品取り付けが済んだらマニュアルに従い回路電圧の確認テストをします。
JP3を短絡してTP22の3.3Vを確認する

まずJP3にハンダを盛って短絡し、TP22とGND間で3.3Vが出ているか確認します。

テスターで3.3Vが表示された
黒のテストリードは左下のGNDに当てています。
回路電圧のチェックが済んだらJP4を接続

電圧が正常なことを確認出来たら電源を外し、続いてJP4を同じくハンダで接続します。ここを忘れると表示が出ずトラブルの原因になるので忘れずにショートさせておきます。
ショートやはんだブリッジを目視でチェック

最後に基板全体を見直し、隣接ランドのブリッジや極性ミスがないか確認します。
LCDボードを取り付けて完成

最終的にLCDボードを取り付け、電源を入れて表示が立ち上がれば、ひとまず組み立ては完了です。さらにテスト信号を表示して矩形波が見えれば、DSO138の組み立ては一つの到達点に達したと評価できるでしょう。
次の埋め込み動画は、このページで解説しているカスタム版DSO138の組み立てを動画にまとめたものです。
DSO138の組み立て動画
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