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趣味でDIYを楽しむなら自由な発想やアイディアさえあれば、それだけで有意義な時間が過ごせることでしょう。
ただし、DIYで目指す方向や内容によっては第二種電気工事士の資格があれば更に痒いところに手が届き自由度が増す場面があるかもしれません。
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趣味のDIYで役立つ資格とは
DIYで建物本体や住宅設備に手を加えたいと思ったときに、どういう資格が役に立つのかは気になるところです。
ただし、一般住宅であっても建設業関連の資格というのは取得に係る制度が複雑であったり、配管工事などでは個人ではなく事業者であることが前提だったりと法的にも個別細分化されているのが実状です。
いただけないのは、電気設備以外は複雑かつ理解しにくくDIYでどこまで出来て、どういう施工をしたら違法になるかというのが分かりにくいところにあります。
その点、電気工事士に関してはコンセントや照明器具、スイッチなど資格の取得によりDIYで作業できる部分が多く実用的な資格であると言えるでしょう。
もちろん電気工事士の資格はあっても制限される部分はありますが、実際に手を付けて良いかどうかはコンセントなどの末端から分電盤にある電力(アンペア)制限用ブレーカーに向かうにつれ制限されるとともに作業の難易度も高くなると考えれば分かりやすいでしょう。
実は取得を目指しやすい電気工事士の資格
第二種電気工事士の資格は、他の住宅関連の施工や修理など実務に係る資格と比べ実は取得しやすい資格であると言えます。
受験資格必要だったり制度が難解な住宅関連の資格
たとえば二級建築士の資格は、試験に受験資格の制限があり所定の学歴または実務経験が必要になります。
水道工事にいたっては、個人の資格では行うことができず施工できる業者も水道事業者に登録された業者(当然資格保有者がいる)に限られると理解して良さそうです。
ガスに関してはLPGと都市ガスで、それぞれ別な法令や規則がありそれらに沿った資格を有した者または事業者でなければ施工をすることができません。
何より、ガスの場合はDIYでは安全面の担保のほうが難しく、LPG関連の資格を取得できたとしても労力的、コスパ的にもメリットを見いだすことが困難でしょう。
実務経験が必要ない第二種電気工事士の試験
こうした反面、第二種電気工事士の資格は学歴や実務経験など受験資格による制限がなく誰でも挑戦できます。
また、第二種の上位資格である第一種電気工事士についても、実は受験資格がなくて試験合格後の免状の取得に実務経験が必要といった、ちょっと変わった制約があります(実際に私も過去に受験済み)。
試験が筆記と実技の2回に分かれていること、その分学習や技術の習得には時間や費用がかかるのは気になる点です。
しかし、この難点と思われる技能試験の準備や学習は、今ではネットで練習材料や工具の調達が簡単に出来て、動画サイトを利用しての学習も可能なほか驚くことに技能試験は出題候補があらかじめ公開されているなど、昔と比べてではありますが至れり尽くせりな試験になっています。
筆記試験の内容に計算問題が含まれることや、実技試験にも手先の器用さやセンスが求められるのは確かですが、試験の内容を理解した上でしっかり戦略を練って挑めば、それほど難しい資格試験ではありません。
資格の取得で出来ることが増える
第二種電気工事士の試験に合格し、申請後に電気工事士の免状を取得できれば、今まで手をつけることが出来なかった自宅のコンセントや屋照明器具、スイッチなどの交換作業が出来るようになります。
新たなコンセント回路の増設などには、壁や天井裏を通すなど建物に関する知識が求められ難易度が上がりますが、資格があればやってはいけない作業ではなくなります。
資格の取得により電気工事店や資格を持った人に頼るしかなかった部分が、自分の持つ技能の範囲内では達成可能になるので、DIYにおいてもこれまでより計画性が広がり目的が達成されれば生活の充実にも繋がることでしょう。
また、当然ではありますが資格の適用範囲内であればDIYに限らず電気工事に係わることが可能になります。たとえば、屋外で実施される小規模なイベントでの電源確保や、発電機を使った仮説電源の利用などにも役立てることが出来るでしょう。
たとえ経験のない電気関連の作業であっても、情報収集や知識のある上級技術者からのアドバイスを得ることで自分で直接施工できる可能性を見いだすことができるでしょう。
当然、電気工事士の資格がなければDIYだろうが実務だろうが、これら電気関連の作業が伴うことへ、計画や実現可能性を持って取り組むことができませんが、第二種電気工事士の試験は学歴や実務経験による受験資格がなく広く間口が開かれた資格試験です。
もちろん、資格取得者の中には勉強にかけた時間や費用の割りには資格を活かし切れていないという方も多くいるのは確かですので興味があるかないかは受験に係る重要な決定要素ではあります。
DIYに限らず、特に電気設備の分野で資格がないことが理由に手が出せないなど、ちょっとした部分に感じるモヤモヤなども資格試験への挑戦のきっかけになるかもしれません。
第二種電気工事士は試験の合格者に免許(免状)を与える国家資格です。資格の取得は出来ることの対象を広げ自分の持つ技能を公的なライセンスとして他人に伝える手段にもなり得ます。
そうした意味では、電気工事士の資格は受験に係る手間や難易度に対し充分な価値が得られるの資格の一つであると評価できることでしょう。
実はDIY向きな電気工事士の資格
主任技術者の経験や職種柄から現場で働く電気工事士の方を多く見てきました。電気工事の現場というのは、屋外での送配電に係るものからビルなど大規模な電気工作物、小規模な住宅での工事まで施工方法や規模も多種多様です。
電気工事士の仕事というのは資格だけでなく多くの知識や技術をもってあたらなければならない職で彼らの仕事は尊敬に値するものだと認識しています。
そんな電気工事士たちの仕事は、資格取得の難易度に反して他の建設現場と変わらぬ環境にあります。
わかりやすいところで言うと、夏は暑く冬は寒い現場で地味に仕事をしなければならないということです。
建設中の建物などでも、自分たちが施工する電気配線は通らないうちはエアコンの設置が出来ず。空調を持ち込んだとしても自分たちの工事が終わり電気がなければ動きません。
施工用の機械を動かすために発電機を設置したりもしますが、あくまでも機材用で他の用途に使われることは稀です。
季節による温度環境だけでなく、高所での作業は当たり前のほか接地極や屋外埋設管の施工のため地面を掘る作業も仕事のうちで、電気工事士がスコップを持って地面を掘るシーン(施工条件によっては重機を使う)は珍しいことではありません。
こうした仕事の様子を拝見していると、学科試験の他に実技試験まである資格試験を合格したとしても、よほど電気設備の施工に興味がない限り現場仕事に就きたいと思う方は少数派ではないのかと思います。
資格取得の目的は、電気工事の仕事がしたいからというより自身のスキルアップや知識の習得のためという目的のほうが理にかなっているとも言えるでしょう。
もちろん自宅の電気配線を自分で増設したいなどDIY目的なども、少数派だったとしても理にかなっているものではないでしょうか。
私自身も電気工事を志望することが資格取得の目的ではありませんでした。電検三種の受験のついでといいうか上位の資格を勉強するにあたり、その知識を無駄なく有効に生かしたいというのが電気工事士試験の受験の目的でした。
もっと正直に言うと、電検の試験に落ちても勉強の成果を生かして電気工事士だけでも取得しておきたいという考えがありました。
このように、第二種電気工事士に限らず資格試験に挑戦する人の目的というのは、その職業に就きたいという純粋な思いだけでなく様々な目的をもって臨む人がいて中には資格マニアの方などもいらっしゃいます。
そしてDIYのためにわざわざ電気工事士の資格を取りたいという方も珍しくはありません。
先に書いた通り、電気工事の現場は思ったほどイージーな環境ではありません。それにくらべ資格を活かしたDIYでの作業なら自分が楽にこなせるレベル、得意なジャンルを選んで施工することができます。
そうしたDIYでの作業のほうが楽しく資格取得の成果を活かせるとともに努力に見合った充実感に浸ることができるのではと思います。
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