DIYフレア加工したサンプルの冷媒管を真空引きテスト

フレア加工のテスト環境

DIY作業で実施した冷媒管のフレア加工が実際のエアコン設置に使えるか、サンプルを作成して真空引きでテストしてみました。

短い冷媒管をテスト用に準備して先端には専用のキャップを自作して使っています。

テスト用にフレア加工した冷媒管のサンプル

テストに用いる冷媒管のサンプルは長さの短いものを使って両端分のナットを二つ通して両端を実際の施工を通りにレア加工します。

練習用に用意した冷媒管

練習用にフレア加工する短い冷媒管

フレアツールで冷媒管を加工

フレアツールで先端を処理

両側にナットを取り付け

長さは短いが実際に使うものと同じ構成

先端には、廃棄済みの室内機から取り外した銅管の切断部分をつぶして半田付け加工したものを取り付けてキャップ代わりにしました。

先端を塞いだ冷媒管

ゲージマニホールドからのホースの接続は、チャージバルブを介して5/16サイズでの接続なので3/8の冷媒管とは異径接続用のジョイントを使っています。

この状態でテストを実施

この状態で真空引きテストをすればDIYでのフレア加工に技術上の問題がないか(仕上がりの良否)をテストすることができます。

※あくまでのテストなので、実際に施工に使用しその後の継続した運転で影響がないかの診断をするものではありません。

真空ポンプを使って真空引き

真空ポンプに接続

ゲージマニホールドと真空ポンプの設置が済んだところで、実際の真空引きテストと同じ要領と手順でテストを開始します。

ゲージマニホールドと真空ポンプを接続した状態

テスト用の銅管は短いものを使っているのでゲージがマイナスになるのに時間はかかりません。

真空ポンプを停止してからしばらく時間をおいてみることにします。

真空引き後に時間を置いてテスト

針が-0.1を示したままなので真空度が保てているようです。

たまたま、出来が良かったということも考えられるので、このほかにも何回かフレア加工とテストを繰り返し真空漏れがなければ実際の施工にも使えるでしょう。

今回は3分管のみを使ってサンプル品を作成しテストしていますが、冷媒管のフレア加工が初めてで上手く加工できているか判断できなくて心配な場合は、こんなテスト方法で自分の作ったフレア処理の良否を判断できます。

練習用の冷媒管が調達できることが前提になりますが、練習なしの本番施工が不安な方は試してみる価値があるのではないでしょうか。

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